栗山英樹さんの『「最高のチーム」の作り方』をよみました。WBCで日本を世界一にされたすごい方なだけに、その言葉に感銘をうけました。少しだけ紹介させていただきます。
■「批評家になるな。いつも批判される側でいろ」
脳神経外科の名医・上山博康さんは、あるテレビ番組で生涯の師に、
「批評家になるな。いつも批判される側でいろ」
医療の本質は、患者にとって何が必要かを考え、感情の求めるものを与えること。
それを追究するためには、つねに現場に立ち続け、アクティブに仕事に取り組まなけ
ればならない。それが、いつも批判される側にいるということだ。
お仕事では、常に進める側に立ち、進んできたつもりです。すごく心に響く言葉で
す。
■「真に信ずれば、知恵が生まれる」
「こうなったらいいな」ではなく、「絶対になる。こうなる」と考える。
「こうなる」という前提があってはじめて、いったいどうすればそうなるんだろうと
考えられるようになる。「こうなったらいいな」と思って考えるのと、「こうなる」
と信じて考えるのではまったくプロセスが変ってくる。「そこにたどり着くために、
今日自分は何をすればいいのか」といった具合に発想も変ってきて、そこに知恵が生
まれるのだ。
(略)
試合中は、とにかく後手に回らないことだけを心掛けていた。そして、「どういう
手を打ったら勝てるのか」ではなく、「勝つとしたらどういう手を打つべきなのか」
を常に考え、感じたことを感じたようにやった結果が、客観的に見れば「はまった」
ということになる。
ただ、「打つ手が、はまったから勝った」というのは少し違っていて、「勝つため
に、はまなければならない手を打った」だけなのだ。
「この企画はこんなんでいいかぁ。」と思うことが多々あります。ではなく、「最高の企画」を模索し、もう一歩、あと一歩深く考え抜くことの大切さを学んびました。
■指導者として
指導者になるということは、自分ことはどうでもいいから、人のために尽くして切
れるかどうかということなのだ。自分にとってプラスかマイナスか、そういった考え
がほんの少しでも浮かぶようではいけない、と。
選手に何か伝えようとする時、その意図が正しく伝わっているのか、ということは
やはり気になる。だが、それを言った自分はどう思われているのか、と言うことを考
え始めては、間違った方向に行きかねない。
良く思われようが、悪く思われようが、そんなことはどっちでもいい。大事なの
は、相手のことを思って伝えるべきことを伝え、より正確に受けとめてもらうこと、
その一点に尽きる。
そのためにも、そこには「自分」という意識は、いっさい持ち込まない方がいい。
監督という仕事はチームの勝利がすべて、選手がよくなったらそれがすべてなのだか
ら。
指導者とは、孤独ですよね。その強く、熱い想いが大事とつくづく実感します。
私の生き方はどんくさいですが、後輩がすこしでも早く一人前に育っていただくように
尽力をつくしたいと思っております。
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