よし🅟のやっおみよ😰

読曞感想や玹介、切り絵、喫茶店巡りなど

バラ色の未来

真山仁さんの「バラ色の未来」を読みたした。やっぱり真山の䜜品はいいですよね。東西新聞出おくるし、北原さんも偉くなっおるし。玠盎に面癜いです。少し玹介したす。

 

■郊倖型のショッピングモヌルの実情。

  郊倖型のショッピングモヌルが乱立しおいるが、実際はなかなかうたくいっおな

い。最倧の原因は、土日ず平日の来客数のギャップが倧きいからです。平日の来客数

をベヌスにモヌル党䜓のオペレヌションを準備するず、䌑日は倧混乱を来す。逆だ

ず、平日は人䜙りは起きお、経費を垂れ流す。土日だけのパヌトずいう手もあるが、

い぀も郜合良く確保できるわけでもない。しかし、平日でも䌑日の7割くらい来客数

があれば、そのモヌルは倧成功したす。

 ギャップを埋めるのは非垞に難しいんでしょうな。近くにあるショッピングモヌルも

、店がどんどん倉っおたすよね。

 

■バカラ

 バカラは、日本のおいちょかぶに近いカヌドゲヌムで、バンカヌずプレむダヌに二

枚もしくは䞉枚のカヌドが配られ、合蚈の䞋䞀桁が9に近くなるのを競い合う。カヌ

ドは1から9たでは数字通りで、10ず絵札は0扱い。実際に勝負するのは、バンカヌ圹

のディヌラヌず最も高額のチップを賭けたプレヌダヌだけだ。あずはバンカヌかプレ

むダヌのどちらが勝぀かを予想しお、チップを匵るゲヌムだ。

 バンカヌ、プレむダヌの背埌では、それぞれに賭けた倧勢の参加者が固唟を呑んで

勝負の行方を芋守っおいる。圌らが声を匵りあげ目いっぱいに応揎するこずで、ゲヌ

ム台を䞭心に異様な盛り䞊がりが起きる。

 説明を聞いおいる時は、なんでそんな぀たらないものに熱くなるかず掋子は䞍思議

だった。だが、プレヌダヌになる暩利を埗お、いざゲヌムに挑んだ瞬間、その興奮ず

快感の虜になっおしたった。

 勝おばもちろん嬉しい。だが、それ以䞊に勝負のテンションを䞊げるのが、負けた

時なのだ。バンカヌにしおやられた悔しさ、カネを倱う腹立たしさ、さらに賭けおく

れた他の参加者に察する申し蚳なさも盞たっお、我を忘れるような興奮状態に陥るの

だ。そしお次こそ勝぀ずリベンゞを誓い、もっずも倧きく匵る。しかし、そうなれ

ば、ただただギャンブルの沌に匕きずり蟌たれるばかりで、勝利の女神の埮笑は遠ざ

かる。

 負けが蟌んだらそこで止める。そしたらバカな負け方はしない。

 誰もが知っおいる理屈である。だが、あの堎にいるず、それがずお぀もなく勇気のいるこずだず思い

知るのだ。

 賭け事はすべおそうかもしれたせんね。単玔なゲヌムほど盛り䞊がるのもおもしろい

ですね。

■カゞノ

 貧乏人はカゞノで遊ぶべきじゃない。カゞノのテヌブルに぀いたら、手持ちのカネ

は党郚消えお圓然ず考えられる人だけが楜しんでいい嚯楜なのよ。

そうかもしれたせんね。遊び感芚でいかないずあかんのでしょうね。僕には無理ですね。

 

蟻井䌞行 奇跡の音色恩垫・川䞊昌裕ずの12幎間の物語

神原䞀光さんの「蟻井䌞行 奇跡の音色恩垫・川䞊昌裕ずの12幎間の物語」を読みたした。恩垫の頑匵りもすごいし、もちろん、本人のがんばりもものすごいものがあったんだず思いたす。少し、玹介したいず思いたす。

 

■教え方

 蚀い方が悪くなりたすが、ピアノの䞖界には、匟き方の振り付けや、お蟞儀の方法

たで教える“コンクヌル甚”の指導ずいうものが存圚したす。でもその方法で仮に賞を

取れたずしおも、しょせんは“金メッキ”でしかない。メッキはい぀か剥がれおしたいたす。

 コンクヌル甚に“この曲はこう匟くんだ”ず曲に特䟡した教え方をしおも、教わった

曲はうたく匟けるかも知れないけれど、次にたったく新しい曲をやろうず思ったら、

たたれロから同じ真䌌を教えなきゃ行けない。そでは、自分の個性がたったく出おく

るわけがありたせん。レッスンの貎重な時間に、真䌌事を教えるのではそれは指導ず

は蚀えないのではないでしょうか。

 僕が育おたいのは、その人の持っおいる普遍的な勢いや力です。そういう力を逊え

ば、どんな曲が出おきおも通甚するはずです。“この曲の堎合は、こう解釈しおこう匟

きたい”ずいう気持ちが自分の䞭から出おくる。䌞君の堎合は、ピアニストずしおの噚

が倧きく、才胜を持っおいるず確信しおいたので、ずくにそういう挔奏家に育おたか

ったのです」

 すごいですよね。

 

■日本ずペヌロッパの指導方法

 こうした努力を続けおも、川䞊のピアノは教授たちからほめられなかった。

 圓時、日本のピアノ教育は、ほめるこずはあたり重芖されなかった。指導者が厳し

いこずで、生埒は䞀生懞呜緎習するずいうレッスンの構図があり、音の間違いやリズ

ムの間違いがないかなど、正確に匟くこずを培底的に远い求められたのだずいう。

「今では通甚しないず思いたすが、圓時のレッスンずいうのは、“泣くもの”“泣かされ

るもの”などず蚀われるほど厳しい堎でした。ずくにピアノずいう楜噚は、他の楜噚以

䞊に高床な技術を芁求されるので、指導が䞀筋瞄ではいかないからだず思いたす」

 レッスン宀にグランドピアノが台あるものの、指導者はピアノを匟かなかった。

生埒の挔奏を聎いお「ダメだ」「挔奏が歌っおいない」ずいった蚀葉を济びせるだ

けだった。いわゆる根性粟神なるものが、たかり通っおいた。

 ペヌロッパでは、指導者もコンサヌトを行う挔奏家であるこずがほずんどだが、圓

時の日本では、指導者自身が挔奏家ではない傟向があり、極端なケヌスでいえば、ピ

アノを挔奏できない教垫が生埒の指導をするこずも珍しくなく、「ピアノを匟けない

先生にピアノを教わる」環境ず蚀っおも過蚀ではなかった。

 こんなこずっおあるんですね。今は違うず思いたすが、日本の指導方法にはびっくりです。

 

■成功しおいく人

 頭の良い人は、問題が起きたずきには珟実をよく芋据えお問題解決しようずした

り、すぐに解決できないように芋えるこずには、事実を分析しおいろんな方向から解

決策を芋぀けたりするず思いたす。でも、冷静に分析しおいるように芋えおも、じ぀

は『できない理由』なかり挙げおしたっお、結局『その方向では無理だろう』ず思っ

お終わっおしたうケヌスが倚いのではないでしょうか。

 ずころが、成功しおいく人は、障壁が出おきたら物事が埌退したず芳るのではなく

お、それを解決しお盎実に䞀歩進んだ、嬉しいず感じるような思考パタヌンをもっお

いたす。

 たずえば、発明家に数倚くの倱敗は぀きものですが、倩才的な発明家はみなそれを

倱敗だず思わずにそれは『前進』だず蚀っおいたす。だから、䜕が起きおも停滞も埌

退もなく、それを前進しおいるずいうこずで、喜びを感じるわけです。

 䌞くんには、呚りの物事をすべお良い方向に匕っ匵っおいく才胜がありたす。子ど

もの時から、呚りの倧人たちが萜ち蟌んでいるずきにさえ、ひずりだけ『倧䞈倫です

よ』ずニコニコ蚀うようなずころがありたした。必ずしも物事を深刻に分析しお考

え、そしお解決策を芋぀け出しおいるわけではないのかもしれたせんが、なぜか事態

はい぀も解決の方向に進んでしたうのです。

 最埌たで自分を信じるこずができる匷さを持っおいるのが圌のすごいずころです。

そのような粟神的な匷さには、私も孊ばせられたした。

 圌の極端なたでの『楜芳䞻矩』ずいうか『ポゞティブ思考』は、芋方によっおは䞍

思議ずいうか、それで本圓に倧䞈倫なのず思う人もいるかもしれたせん。でも、こ

れこそが圌の才胜であり、圌の䌞ばすべき個性だず思いたす。もはや個性ずいうより

才胜ず衚珟した方が的確かも知れたせん。

 人間には、自分が「できる」ず思った瞬間に、自分では想いもよらない「実力」

が発揮されるこずがあるず蚀われおいる。自分の才胜を匷く信じるこずで困難を成功

ぞず導くこずができるずいうのだ。

 蟻井は自分の性栌をこう分析しおいる。

 「自分は、い぀も前代未聞なこずをしお、皆にびっくりされたい。僕は、難しけれ

ば難しいほど燃えるタむプ」

 川䞊は、そんな蟻井の性栌を芋抜き、レッスンやコンサヌトの遞曲は、蟻井がギリ

ギリ超えられる難易床の曲蚭定し、それを着実に乗り越えさせおきた。

 垞に蟻井をワクワクさせる遞曲。そしお、蟻井の向䞊心を刺激するような指導。こ

の積み重ねから生たれた数々の成功䜓隓が、蟻井の実力を真のものずし、ピアニスト

ずしおの噚を倧きくさせる糧ずなっおいった。

 今曎、遅いかもしれたせんが、成功する人の考え方を、孊ばないず行けないず思い

たした。

 䞭叀本でもすごい高いんですね。びっくりしたした。

 

傲慢ず善良

 蟻村深月さんの「傲慢ず善良」を読みたした。途䞭でピンずきたのですが、最埌たで

読むこずが出来たした。朝井リョりさんも解説でも仰っおたしたが、「私たちの身に起

きおいるこずを極限たで解像床を高めお描写された恋愛小説」なんでしょうね。

 気になったずころを少し玹介させおいただきたす。

 

■婚掻がうたくいく人ずうたくいかない人の差ずは

 うたくいくのは、自分が欲しいものがちゃんずわかっおいる人です。自分の生掻を

今埌どうしおいきたいかが芋えおいる人、ビゞョンのある人。

 女性は特に、結婚の先に出産がありたすから。ビゞョンは明確であればいいでしょうね。

略

 珟代の結婚がうたくいかない理由は、『傲慢さず善良さ』にあるような気がするん

です。珟代の日本は、目に芋える身分差別はもうないですけれど、䞀人䞀人が自分の

䟡倀芳に重きを眮きすぎいお、皆さん傲慢です。その䞀方で、善良に生きおいる人ほ

ど、芪の蚀い぀けを守り、誰かに決めおもらうこずが倚すぎお“自分がない”ずいうこ

ずになっおしたう。傲慢さず善良さが、矛盟無く同じ人の䞭に存圚しおしたう、䞍思

議な時代なのだず思いたす。

 その善良さは、過ぎれば、䞖間知らずずか、無知ずいうこずになるかもしれないですね。

 私の堎合は、父芪が歳で結婚したので、それたでには結婚したいず思っお、

歳でなんずか結婚できたした。䜕でもそうですが、ビゞョンを持぀こずは倧事なこずな

んですね。なんずかく生きおいおはいけないんだず぀くづく思いたす。

 

 

■自己評䟡点

 ピンずこない、の正䜓は、その人が、自分に぀けおいる倀段です。倀段、ずいう蚀

い方が悪ければ、点数ず蚀い換えおもいいかもしれたせん。その人が無意識に自分は

いくら、䜕点ず着けた点数に芋合う盞手が来なければ、人は、“ピンずこない”ずいい

たす。

 

――私の䟡倀はこんなに䜎くない。もっず高い盞手でなければ、私の倀段ずは釣り合

わない。

 ささやかな幞せを望むだけ、ず蚀いながら、皆さん、ご自分に぀けおいらっしゃる

倀段は盞圓お高いですよ。ピンずくる、こないの感芚は、盞手を鏡のようにしおみ

る、皆さんご自身の自己評䟡倀なんです。

 

ピンずくる、こないは難しいですよね。でも、点数着けたくなりたすよね。

私の堎合は、どうだったんだろうか気の合う人を探しおいたず思いたす。

歳たでは吹奏楜に没頭しおたしたし、歳くらいから頑匵っおいたような気が

したすね。

 

■䞖の婚掻事情

 お芋合いするずころたでは芪の蚀う通りにできおも、恋愛の奜みだけは譲れなかっ

たっおこずなんだろうなぁ。自分で決められないけど、趣味だけは莅沢っお、䞖の婚

掻がうたくいかない根本的な原因なのかもね。結局、架くんみたいなむケメンじゃない

ずピンずこないっおこずだったかも。

 確かに玹介ずか盞談所ずか、顔だけ芋おもよく分かりたせんよね。最近は婚掻アプリ

で結婚された方がテレビでもよく芋たすね。

 

 

 

 

心をひず぀に響かせる垂立柏高校吹奏楜郚

石田修䞀さんの「心をひず぀に響かせる垂立柏高校吹奏楜郚」を読みたした。

本圓に玠晎らしい教育者ですよね。少しだけ玹介させおいただきたす。

 

■笑顔ずあいさ぀

 笑顔であいさ぀をするのは人ずしお生きおいくうえでの基本です。きちんずした爜

やかなあいさ぀をされるず、された方も気持ちがよくなりたす。

 生埒たちを芋おいお気が぀いたのですが、あいさ぀がきちんずできおいる子は、人

間関係もうたくこなせたす。トラブルになりにくい。他人に蚀葉を発するこずで集団

のなかの自分のポゞションを぀かむこずができるため、心が安定しおいくのです。逆

にあいさ぀ができない子は、粟神的に䞍安定な郚分がありたす。

 略

 子どもは、赀ちゃんのずきにいっぱいあやしおあげるこずです。

 赀ちゃんのずきに芪が愛情をもっおいっぱい笑わせおあげた子どもは、高校生にな

っおも自然に笑顔がちゃんずできおいたす。子どもたちを芋おきた経隓から「笑うず

いうこずは孊んで芚える」ず蚀うこずを知りたした。

 笑いは、本来幌児期に芪が子どもに教える行為です。

 笑うずいう行為は、人間以倖のほかの動物にはできたせん。笑うずいうこずも芪が

子に教えおやらないずできない、ず思っおいたす。ですから、うちの吹奏楜郚では、

笑顔がちゃんずできおいない生埒には、たず笑うこずから教えおいたす。

 長い間教垫をしおいた経隓からわかるのは、よく笑っおいる子は、そのたた幞せに

育っおいるこずが倚いずいうこずです。どんな境遇になっおも、感謝の気持ちを持っ

お笑顔いられるずいうこずが、その子の幞せに぀ながっおいる。

 音楜で感動させる、䜕かを䌝えるずいう仕事をしおいるず、やはり笑顔が倧切に芁

玠の䞀぀で、必芁なこずだず気付きたす。

 挔じおいる人が楜しくなければ、聎く人が楜しくなれるはずがないのです。人のた

めに笑うのではなく、感謝の心をもっお皆のために笑う。その笑顔がそのたた返っ

おくるずいうこずをわかっお欲しい。そういうこずをい぀も生埒たちに䌝えおいた

す。

 笑顔ずあいさ぀は、よく基本ず蚀いたすが、倧事なんですよね。

笑っおいる子の呚りに、自然ず人が集たっおきたすよね。

 

■先茩の先生方がやっおいたこず

 䞀蚀で蚀うず、みな決しお「生埒たちの先頭に立っおはいない」ずいうこずです。

 みなさん、こずあるごずに子䟛たちにご自分の生掻信条をこんこんず話されおいた

した。たずえば、「今日こんなこずがあった。私はこれはずおもいいず思ったけど、

あれはよくないず思う。さお、君らはどう思うかな。みんなで話し合っおごらん」な

どずいうように、日垞生掻のさたざたな堎面で、日々子䟛たちに「投げかけ」をされ

おいたのです。

 そうしお、生埒たちに「考えるきっかけ」を䞎えおいらっしゃった。

 そこが金賞をずっおいた先生方に共通しおいた行動です。

  略

 生埒たちに䞊から目線で、「ああしろ、こうしろ」ずいう指導には限界があるこず

に、ある時私も気付きたした。銀賞しかずれなくお党囜行脚をしたずきに、先茩の先

生方はみな生埒たちに小さな「投げかけ」を毎日のようにされおいたした。生埒たち

で自分から考えさせおいく指導をされおいたのです。

 ですから、生埒たちに冷静に「自分たちをたず分析しろ」ずよく蚀いたす。なるべ

く生埒たちには自分たちで匱点を考えさせお、自䞻的にその匱点を克服させるように

持っおいくのです。

 生埒たち自身でずいっおも、自䞻的ず攟任はちがいたす。

「ここたできたら、道を誀りそうだけど䞀床倱敗をさせお自分たちで解決策を考えさせよう」

 生埒たちの様子を芋぀めながら、そう刀断するずきもありたすし、たたあるずきは、

「このたたいくず取り返しの぀かない倱をしそうだな」

 ず思ったら、その盎前で適切なアドバむスを入れるようにしたす。

 生埒たちだけでこのような刀断ができるのなら、教垫なんお必芁ないのです。生埒

たちを芋぀めお、ぎりぎりのずころで安党に舵を取っおいく刀断を教垫は求められた

す。

 本圓にこの先生の蚀葉や芳察力はすごいなぁず思いたす。今、我が子の同じくらいの埌茩ず䞀緒に仕事をしおおりたすが、日々悩んでいたす。蚀い過ぎるずパワハラになりたすし、かずいっお、スピヌド感はないし・・・。日々苊悩です。

 今、倧事な経隓をさせおいただいおおりたす。

 

 

キネマの神様ディレクタヌズ・カット

原田マハさんの「キネマの神様ディレクタヌズ・カット」を読みたした。涙なみだでした。コロナ犍であったればこそ、原田マハさんは再床執筆されたんだず・・。

 

■映画

 お父さんに映画通を連れおいっおもらった、子䟛の映画じゃなくお倧人の映画を芳

せおもらった。それが嬉しくお仕方がなかった。

 それから歩は折々にゎりに連れられお映画通ぞ出かけおいった。ロマンス、冒険、

サスペンス、ホラヌ、䜕でも芳た。ちょっず際どいシヌンがある映画でも、ゎりは平

気で嚘を玍埗した。少女の歩は胞をドキドキさせたものだが、倧人になっおから、あ

あいうのがよかったんだず぀くづく思う。枅濁あるのが人生で、たたならないのが人

間だ。それを抜出しお芋せおくれるのが映画なのだから。

 うちの母もよく蚀っおたした、「父芪に映画芋お人生の勉匷をするんだぞ」ず蚀っお

たこずを。テレビも含めお、芋たくないシヌンも䞀杯ありたすよね。きれい事だけでは

立ち振る舞えないのも事実ですよね。考えさせられたす。

 

■ギャンブル䟝存症

 ギャンブル䟝存症は䞀皮の粟神疟患であり、容易に治らない。ギャンブルをするた

めに借金を重ねる人は、同時に家族にも䟝存しおいる。自分がどんなに借金を重ねお

も、家族がなんずかしおくれるずわかっおいるからだ。「この䌚に参加されおいる皆

さんは、圓事者から䟝存される関係を断ち切らなければなりたせん。借金は家族が返

すべきではない。圓事者が返さなければ、氞遠に悪埪環から抜け出せたせん。」ず䌚

の䞻催者は説明した。

 

 うちの母の父芪が「酒乱でたいぞんやった」ず、事あるこずに私にいいたす。

 

■ディレクタヌズカット

ニュヌ・シネマ・パラダむスは、絶察にディレクタヌズカットのほうがいいぞ。

映画通で䞊映しおいるのは、配絊䌚瀟の郜合で監督の芳せたいずころをカットしちゃ

っおるんだから。

 映画はな、歩。ほんずは誰が䞻挔かで芳るもんじゃない。監督で芳るもんだ。なぜ

っお、映画っおいうのは監督のものだから。だから、ディレクタヌズ・カットがなん

ず蚀っおもいちばんなんだよ。

 最近、ボックスで発売するもので、ディレクタヌズ・カットがあるずそういう

こずなんですね。初めお知りたした。

 

ハヌドワヌク

゚ディヌ・ゞョヌンズさんの「ハヌドワヌク」を読みたした。リヌダヌ論や日本人の特城ずか、鮮明に掲茉されおおり、凄く勉匷になりたした。印象に残った文章を少しだけ玹介させおいただきたす。

 

■目暙に぀いお

 それは明確な目暙を蚭定するこず。

 目暙は挠然ずしたものや、抜象的なものではいけたせん。数字などで具䜓的に衚珟

され、結果が出たずき達成できたかどうか、はっきりわかるものでなければなりたせ

ん。

 明確な目暙は、必ず匷いむメヌゞが、成功ぞず導くのです。

略

幎ずいう長い期間を芋据えた䞊での倧きな目暙ず小さな目暙は、もっず短く、二ヶ

月ごずに考えるべきです。

人間は忘れっぜい生き物です。日々の雑事にたぎれたり、盎面しおいる問題に気を取

られたりするうちに、圓初の目暙を぀い芋倱うこずもあるのではないでしょうか。そ

れを避けるためにも、目暙を自分専甚のメモなどにかきずめ、繰り返し読むこずは、

ずでも倧事だず思いたす。

 倧きな目暙をめざしお、戊っおいくずいうのは、倧事なこずですね。

私の所では、最近は、個々の偉いさんの目暙を成果にしようずしおいるのが、ありあり

ず芋えたす。こんなんでいいんだろうか・・・。

 

■指導者の仕事

 指導者の仕事ずは、遞手や郚䞋の長所を䞁寧に探し出し、それを掻かすこずなので

す。遞手や郚䞋を、より良くしたいのであれば、たず、その人のこずを理解するこず

です。

 日本瀟䌚は、完璧ずいうこずにずらわれ過ぎおいるず思いたす。

 フィヌルドは、い぀もカオス混沌です。アクシデントが頻発し、1秒埌に䜕が

起きるかさえ分かりたせん。そうした滅茶苊茶な状態を、なんずか切り抜けられる遞

手を育おなければなりたせん。

 これはビゞネス瀟䌚でもそうではないでしょうか。珟堎や垂堎は日々倉化しおいた

す。さたざたな芁玠が絡みあい、予枬できないこずが頻発したす。そこでは完璧な

ど、土台無理ではないでしょうか。

 自分の長所を知り、それを磚きながら、混沌ずした䞖界に向き合っお、䜕ずか結果

を出す。この姿勢が、成功ぞの近道なのだず思いたす。

 倧事なこずですね。長所を䌞ばしおあげるこずがカギですね。

 

■デシゞョン・メむク

 ほかの競技に比べ、ラグビヌでは、プレヌ䞭に個々の遞手のする刀断がずおも重芁

になりたす。その刀断をするこずを、デシゞョン・メむクずいいたす。

 これは、サむンプレヌなど、あらかじめ決たっおいるプレヌずは、性栌が違いた

す。そしお、デシゞョン・メむクこそ、ラグビヌの本質はあるず思いたす。

 よくいわれるように、日本の遞手はデシゞョン・メむクが苊手です。

これは指導する偎が、䜕が正しくお、䜕が正しくないかを、すぐに教えおしたうから

だず思いたす。それでは自分で考えたり、刀断したりする力が身に぀かないのではな

いでしょうか。

 早々ず答えを教えたり、すぐに間違いを指摘したりするず、教えられる偎は、自分

で考えなくお枈みたす。

誰かが答えを教えおくれるのですから、人に頌るようになるのは、圓然です。

私は教垫時代からそうですが、遞手や生埒に䜕かを問うずき、答えを先に教えたせん。

 これは、私も反省したす。すぐ答えを蚀っおしたう癖がありたすね。゚ディヌさんは教垫もやっおおられたので、人を育おるこずにもたけおいるのでしょうね。

 

■ワヌルドカップに勝぀ために

 珟実的なこずを蚀うず、代衚チヌムずしお、海倖のチヌムずテストマッチを40詊合

ほど行い、チヌム党䜓のキャップ数遞手䞀人ひずりが、囜同士のテストマッチに参

加した回数が650を超えなければ、勝぀のは難しいず思いたす。

 ワヌルドカップで勝぀には、やはり経隓が必芁なのです。

 理由はワヌルドカップが、䞖界䞀の舞台だからです。それは通垞の詊合をたったく

異垞な環境で行うこずにほかなりたせん。蚀葉では衚せない。ものすごいプレッシャ

ヌがあるのです。

 そのプレッシャヌに耐えるためには、やはり経隓が必芁ずいうこずです。

 だからずいっお、私は経隓を最も重芖するわけではありたせん。䞀番倧事なのは、

熱意です。

 私は、経隓ず熱意は、ある皋床盞反するものだず思いたす。熱意は、幎長者より若

者のほうが、倚く持っおいたす。

 ぀たり、組織ずしお考えた堎合、若い血を入れるべきなのです。

 成功や勝利は、準備が党おだず、私は蚀っおきたした。

 緎習でもミヌティングでも、十分な準備をしようず思えば、どうしおも熱意が必芁

だからです。

 䞀人ひずりが、自分の圹割をはっきり理解し、無駄なく゚ネルギヌを集䞭できるず

いうこずです。熱意のない準備など、意味がありたせん。

 日本をはじめ、アゞアの囜々では、幎霢や経隓を重芖するあたり、熱意がおろそか

になる傟向があるず思いたす。

 2023幎のワヌルドカップは、若さがなかったですね。日本の事情も分かっおおりたせ

んが、玠盎にそう思いたした。

 

[rakuten:hmvjapan:18197070:detail]

本日は、お日柄もよく

 原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」を読みたした。前監督の栗山英暹さんの本に玹介されおいたので、思わず読んでしたいたしたが、熱い蚀葉で、涙なみだでした。心にささった文章を少しだけ玹介したいずおもいたす。

 

■スピヌチラむタヌ

 スピヌチラむタヌは、自分がスピヌチをするわけじゃないから、スピヌチをする人

぀たり䟝頌䞻の話を培底的に聞かなければならない。その人の声の調子、話し

方、話す速床など、身䜓的な印象をたず぀かむ。同時に、䜕を考えおいるのか、どん

なこずを蚎えたいのか、目指しおいるものは䜕か、その人の哲孊、生き方、ポリシヌ

を共有する。著名な政治家や䌁業ののスピヌチラむタヌは、圱のように寄り添

っお、その人のすべおを知り尜くすそうだ。

 スピヌチラむタずいう職業があるんですね。実に面癜いです。うちの䌚瀟もあるんで

しょうか

 たぁ、瀟長を生でみるこずがあたりないです。ビデオレタヌはあるんですが、カンペ

がありそうです。

 

■スピヌチ

「しずか・・・。スピヌチの原皿を始めるずき、そしおスピヌチを始めるずき、心に

この文字を浮かべる。それが基本です。」

 たず、心を平静にしお、思い浮かべる。このスピヌチの目指すずころはどこにある

のか。

 それは、スピヌチをする堎や状況によっおさたざただ。披露宎のずきは、新郎新婊

を祝っお。匔蟞ならば、故人を偲び、遺族を思いやっお、囜䌚の挔説ならば、囜民党

䜓の気持ちを代匁しなければならない。遞挙運動ならば、聎衆を錓舞しなければ。

 それから、スピヌチに向かうずき、必芁以䞊に力を入れたり、嚁勢を匵ったりする

必芁はない。人前に出るのだから、無理に目立぀必芁はない。力を抜き、心静かに平

垞心で臚む。

 そしお、壇䞊に䞊がっお、たず5秒埅぀。䌚堎が静かになるのを。5秒で無理なら10

秒。それでもだめなら15秒。15秒ずいうのは、けっこう長い。たいおい、聎衆は15秒

以内に静たる。だから、壇䞊に䞊がっおすぐに始めずに、5秒間隔で静かになるのを

た぀。

 スピヌチの導入郚も、あくたで静かに始める。始め方はさたざただが、「ただいた

ご玹介にあずかりたした」ずか「ひずこずお祝いをのべさせおいただきたす」のよう

な、無駄な枕詞は極力避ける。いきなり゚ピ゜ヌドから初めおもよい。結論を先に蚀

っおしたっおもいい。ずにかく、最初のフレヌズがどんなふうに聎衆の耳に届くか。

それでそのスピヌチの印象が決たる。聎衆を煜る激しい蚀葉や、あたりにも力匷いフ

レヌズは避ける。あくたでも、静かに、けれど心打぀入り口を䜜る。

 心打぀スピヌチはなかなかないですよね。こんな指南曞あるんですね。

 

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