辻村深月さんの「傲慢と善良」を読みました。途中でピンときたのですが、最後まで
読むことが出来ました。朝井リョウさんも解説でも仰ってましたが、「私たちの身に起
きていることを極限まで解像度を高めて描写された恋愛小説」なんでしょうね。
気になったところを少し紹介させていただきます。
■婚活がうまくいく人とうまくいかない人の差とは
うまくいくのは、自分が欲しいものがちゃんとわかっている人です。自分の生活を
今後どうしていきたいかが見えている人、ビジョンのある人。
女性は特に、結婚の先に出産がありますから。ビジョンは明確であればいいでしょうね。
(略)
現代の結婚がうまくいかない理由は、『傲慢さと善良さ』にあるような気がするん
です。現代の日本は、目に見える身分差別はもうないですけれど、一人一人が自分の
価値観に重きを置きすぎいて、皆さん傲慢です。その一方で、善良に生きている人ほ
ど、親の言いつけを守り、誰かに決めてもらうことが多すぎて“自分がない”というこ
とになってしまう。傲慢さと善良さが、矛盾無く同じ人の中に存在してしまう、不思
議な時代なのだと思います。
その善良さは、過ぎれば、世間知らずとか、無知ということになるかもしれないですね。
私の場合は、父親が29歳で結婚したので、それまでには結婚したいと思って、28
歳でなんとか結婚できました。何でもそうですが、ビジョンを持つことは大事なことな
んですね。なんとかく生きていてはいけないんだとつくづく思います。
■自己評価点
ピンとこない、の正体は、その人が、自分につけている値段です。値段、という言
い方が悪ければ、点数と言い換えてもいいかもしれません。その人が無意識に自分は
いくら、何点と着けた点数に見合う相手が来なければ、人は、“ピンとこない”といい
ます。
――私の価値はこんなに低くない。もっと高い相手でなければ、私の値段とは釣り合
わない。
ささやかな幸せを望むだけ、と言いながら、皆さん、ご自分につけていらっしゃる
値段は相当お高いですよ。ピンとくる、こないの感覚は、相手を鏡のようにしてみ
る、皆さんご自身の自己評価値なんです。
ピンとくる、こないは難しいですよね。でも、点数着けたくなりますよね。
私の場合は、どうだったんだろうか?気の合う人を探していたと思います。
25歳までは吹奏楽に没頭してましたし、25歳くらいから頑張っていたような気が
しますね。
■世の婚活事情
お見合いするところまでは親の言う通りにできても、恋愛の好みだけは譲れなかっ
たってことなんだろうなぁ。自分で決められないけど、趣味だけは贅沢って、世の婚
活がうまくいかない根本的な原因なのかもね。結局、架くんみたいなイケメンじゃない
とピンとこないってことだったかも。
確かに紹介とか相談所とか、顔だけ見てもよく分かりませんよね。最近は婚活アプリ
で結婚された方がテレビでもよく見ますね。
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