原田マハさんの「キネマの神様~ディレクターズ・カット~」を読みました。涙なみだでした。コロナ禍であったればこそ、原田マハさんは再度執筆されたんだと・・。
■映画
お父さんに映画館を連れていってもらった、子供の映画じゃなくて大人の映画を観
せてもらった。それが嬉しくて仕方がなかった。
それから歩は折々にゴウに連れられて映画館へ出かけていった。ロマンス、冒険、
サスペンス、ホラー、何でも観た。ちょっと際どいシーンがある映画でも、ゴウは平
気で娘を納得した。少女の歩は胸をドキドキさせたものだが、大人になってから、あ
あいうのがよかったんだとつくづく思う。清濁あるのが人生で、ままならないのが人
間だ。それを抽出して見せてくれるのが映画なのだから。
うちの母もよく言ってました、「父親に映画見て人生の勉強をするんだぞ」と言って
たことを。テレビも含めて、見たくないシーンも一杯ありますよね。きれい事だけでは
立ち振る舞えないのも事実ですよね。考えさせられます。
ギャンブル依存症は一種の精神疾患であり、容易に治らない。ギャンブルをするた
めに借金を重ねる人は、同時に家族にも依存している。自分がどんなに借金を重ねて
も、家族がなんとかしてくれるとわかっているからだ。「この会に参加されている皆
さんは、当事者から依存される関係を断ち切らなければなりません。借金は家族が返
すべきではない。当事者が返さなければ、永遠に悪循環から抜け出せません。」と会
の主催者は説明した。
うちの母の父親が「酒乱でたいへんやった」と、事あることに私にいいます。
■ディレクターズカット
<ニュー・シネマ・パラダイス>は、絶対にディレクターズカットのほうがいいぞ。
映画館で上映しているのは、配給会社の都合で監督の観せたいところをカットしちゃ
ってるんだから。
映画はな、歩。ほんとは誰が主演かで観るもんじゃない。監督で観るもんだ。なぜ
って、映画っていうのは監督のものだから。だから、ディレクターズ・カットがなん
と言ってもいちばんなんだよ。
最近、DVDボックスで発売するもので、ディレクターズ・カットがあるとそういう
ことなんですね。初めて知りました。
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