真山仁さんの「“正しい”を疑え!」を読みました。
大好きな作家さんです。なぜ作家になられたか、日本と世界のコミュニケーションの話、相手を理解することは、同意ではない、など本当に勉強になります。
少しだけ本文を紹介させていただきます。
日本と世界のコミュニケーション
日本では当たり前だと受けとめられているのに、世界では「ありえない!」と言うことが実はたくさんあります。
たとえば、日本では「話せばわかる」はずだから、コミュニケーションが重要だと考えられていますね。ところが外国では、「話してもわからない」からこそ、互いの妥協点を見つけるためにしっかり話し合うことが必要だという理解です。
これは、本当に思います。私の職場にASDと思う人がいます。どうしていいのか日々悩んで、こちらがおかしくなります。
日本
島国という地理条件、そして長く続いた特殊な歴史によって、日本は国民が均質で同一の価値観を有する社会になりました。つまり、多様性から最も遠い文化の中で生きてきたと言うことです。
空気を読むとは、そういう同一性社会では、ごく普通の生き方だったと言えますね。
「このぐらい言わなくてもわかるやろ~」と思って最近子供と同年代と一緒に仕事しています。でも、ある程度の手順は目をつむって、経験を積ませています。我慢大会ですよね。
相手を理解することは、同意ではない
相手を理解すると言うことは、相手と同じ考えを持つことではありません。また、
理解しただけでは、わかり合えたことになりません。
「理解した」とは、ある分野で相手がどういう意見を持っているかが分かっただけです。
その結果、同意できる点とできない点が見つかるはずです。
まずは、双方が同じ考えだと分かった点について、相手に伝えましょう。
そのときに共感が生まれます。他人の考えと隅から隅まで同じということは、あり
えません。でも、すべての価値観が異なるというのも稀なのです。
コミュニケーションを進めるためには、共感が基盤となります。その共感を深める
ことで、互いにわかり合える部分ができる。それを支えに、異なる価値観について意
見交換をしていくと、相手を敵視したり、「絶対にわかり合えない」と決めつけたり
するのを避けることができます。
決めつけたり、相手の言葉や考えを遮断したりする。その瞬間に、コミュニケーシ
ョンは終わります。
可能な限り、そういう事態は避ける。最終的に理解し合えない点が多いという結論
に至ったら、互いの関係をどうしようかと考えればいいのですから。
コミュニケーションを始めた段階で大切なのは、こういう人なんだと認められるだ
けの情報交換をすること。それで十分です。
人間関係は本当に難しいですね。どのような仕事をさせるのかも含めて勉強ですね。あと数年で退職です。適材適所に配置できるように頑張ります。