川口俊和さんの「コーヒーが冷めないうちに」を読みました。最初は最新版の「やさ
しさを忘れぬうちに⓹」だけを読もうと思っていたのですが、最初から読もうと思い、
しっかり読み込んじゃいました。
毎回、号泣してしまいます。妻からは「涙腺スイッチゆる~」って言われました。
まずは、冒頭部のルールや補足をまとめたいと思います。ネタバレ注意です。
■過去に戻っても、この喫茶店を訪れたことのない者には会うことはできない
会いたい相手がこの喫茶店を訪れたことのない場合、過去に戻ることはできるが、
その相手に会うことはできない。つまり、過去に戻るために全国から人が集まったと
しても、ほとんどの客は来るだけ無駄になるということである。
■過去に戻ってどんな努力をしても、現実は変わらない
このルールを聞くと、この喫茶店の噂を聞きつけてやって来た客のほとんどは、がっかりして帰ってしまう。なぜなら、「過去に戻りたい」と訪れる客はだいたい、過
去の行動をやり直すのが目的であるからだ。現実を変えられないと聞かされて、それ
でも過去に戻りたいという客はほとんどいない。
■過去に戻れる席には先客がいる。
その席に座れるのは、その先客が席が立った時だけ
過去に戻れる席は決まっていて、その席には先客が座っている。そこに座れるのは、その先客がトイレに行くために席を離れる時だけ。
この先客は、必ず一日一回トイレに行くことはわかっているが、いつ行くかは誰に
もわからない。
■過去に戻っても、席を立って移動することはできない
もしもその席を立ってしまったら、強制的に現在に引き戻されてしまう。だから、
過去に戻っても喫茶店の外に出ることはできない。
■過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが覚めてしまう
までの間だけ
しかも、そのコーヒーを注ぐ者は誰でもよいわけではない。現在、この喫茶店で過
去に戻るためにコーヒーを注ぐことができるのは、時田数だけである。
まぁ~、こんな設定から始まる不思議な喫茶店「フニクリフニクラ」です。
他にも5巻まで読むとルールが補足されていきます。
■ワンピースの女を、無理やりどかそうとすると呪われる
【現象】その瞬間、ワンピースの女は目をカッと見開き、平井をにらみつけた。平井
は急に自分の体が何倍にも重くなった感覚に襲われた。まるで地球の重力が強くなっ
たかのような感覚である。店内の照明は風に吹かれた蠟燭の炎のように揺らめき、ど
こからもなく不気味な亡霊の叫び声のような音が店内に響き渡った。平井は身動き一
つできず、その場にガクリと膝を落とした。
■呪いの解き方
計(妻)や流(マスター・夫)ではダメで、数だけできる。~数のおかわり攻撃には、断れない~
計:コーヒーのお変わりはいかがですか?女:お願いします。
■チャンスは一度だけ
一度この席に座って時間を移動した者は、二度と過去にも未来にも行けなくなって
しまうのだ。
■戻りたい日に行くには、具体的に思うことが大事
例:房木さんが高竹さんの事を忘れていない日、手紙を渡そうと思っている日、
そして手紙をもって、この喫茶店に来ている日
■儀式の食器
銀のトレイの上には、真っ白なコーヒーカップと、普段客用に使っているガラスのカラフェではなく小さめの銀のケトルが載っている。
なかなか面倒くさいルールが存在している。しかも2巻目以降もいろいろルールが追
加されているから面白い。
■「この嘘がばれないうちに」より
・時田家の女であっても、7歳にならないと過去に戻るためのコーヒーは淹れられ
ない。
・お腹の子が女の子の場合、妊娠すると同時にこの力はお腹の子に引き継がれる。
・過去や未来で写真を撮ることや、プレゼントを渡したり、もらったりすることは
できる。コーヒーは冷めないように保温機器を使っても、コーヒーはそれを無視
して冷める。
・「過去に戻れる喫茶店」として有名になったのだが、正確には未来にも行くこと
ができる。ただし、未来に行こうとする者はほとんどいない。なぜなら、行きた
い未来に行くことはできるが、行ったその時に会いたい人物がいるかどうかはわ
からない。未来の出来事は誰にもわからないからだ。
時田家のルールが存在するらしい。びっくりだが、非常に楽しいなと思う。
■「思い出が消えないうちに」より
この喫茶店のある座席には、不思議な都市伝説がある。その席に座ると、その席
に座ると、その席に座っている間だけ、望んだとおりの時間に移動ができるとい
う。
・コーヒーの代わりに紅茶やココアを注いでも、過去に戻ることはできない。
なぜ、コーヒーなのかは本当に数ですらしらないのだ。だからといって特別な
コーヒーを使っているわけではない。コーヒー豆は市販のものでもいいしを、豆
を挽く道具にも決まりはない。コーヒーの淹れ方も、ドリップだろうが、
サイフォンだろうが関係ない。ただ、コーヒーを注ぐためのケトルだけは、代々
使われてきた銀製のものということになっている。これまた、他のケトルで淹れ
ても過去には戻れないし、その理由もわからない。
時を移動できる喫茶店が2つあることに驚く。
さすがは川口先生だと感心しました。
ここでも時田ユカリという、時田系の血筋である人が登場する。
このユカリさんが実は本も書いていたのでびっくりさせられる。
■「さよならも言えないうちに」より
・過去に戻ってもどんな努力をしても現実を変えることはできない。ただし、ルールは現実を変えないためにその事象に関して影響を与えるが、人の
記憶に干渉することはない。
このルールはもしかしたら最初からあったかもしれないが、人の記憶に干渉すること
はないが、補足説明になるのかなと思います。あやふやですが、追加しました。
■やさしさを忘れぬうちに
この喫茶店のルールには、“ルールで定められていること以外は適用されない”とい
う雑な抜け穴がある。今回の件でいえば、「過去に戻れるのは一人だけである」とい
うルールはない。
もしかしたら、赤ん坊を抱いた状態ではなくとも、二人の大人がお尻を半分ずつ乗せて座っても、一緒に過去に戻れるかもしれない。
新しいルールを模索するにも、なかなか楽しいものですね。ほかにもあるかもしれま
せんが、ご容赦下さい。
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