嶋中労さんの「コーヒーの鬼がゆく~吉祥寺「もか」遺聞~」を読みました。
吉祥寺にある喫茶店「もか」の標さんの遺聞です。
すごく勉強になったので、コーヒーについて、少し紹介したいと思います。
コーヒーは、大きくアラビカ種とロビスタ種
①アラビカ種
コーヒー愛好家に飲まれているのは主にアラビカ種のほうで、比較的高地で栽培
され、味と香りにすぐれている。そのままストレートで飲むことができる唯一の品
種で、世界のコーヒー生産量のうちおよそ70%を占めている。ただし、霜や病虫害
に弱く、とりわけコーヒーの天敵とされるサビ病に弱い。
②ロビスタ種ロブスタはrobuut(頑健な)というくらい病虫害に強く、サビ病にも対抗性を
もっている。おまけにアラビカ種の栽培に不向きな低地の高温多湿地帯でも育ち、
値段も安い。ただし肝心の味は粗っぽく下品なうえに、ロブ臭といわれる独特の異
臭を放つ。早い話、安価だという意外にあまり取り柄のない品種なのだが、このロ
ブスタがないとインスタントコーヒー(ネスレ)や缶コーヒー、工業用リキッド
コーヒーのメーカーは甚だ困ってしまう。
イタリアで飲まれているコーヒーのおよそ1/3はロブスタだ。
コーヒー豆に産地はあると思っていましたが、全然に気にしていませんでした。
何も知らない私には、なるほど~って感じです。
コーヒーの真実より
インスタント・コーヒーの瓶の上部に、挽いたコーヒーのアロマに似せたものを注
入するものだ。封が破られると、最初にフレッシュなコーヒーの香りが漂うことにな
る。だが、コーヒーを淹れる頃にはこのアロマは残っていない。
<アントニーワイルド著作:コーヒーの真実>
確かに、新品のインスタントコーヒーの蓋を開けたら、いい匂いがすることは知って
ましたが、まさかアロマを注入しているとは、知りませんでした。びっくり!
コーヒーの世界には三つの山
一つはドリップコーヒーの山、
二つ目はエスプレッソコーヒーの山、
三つ目はトルココーヒーの山である。
三つとも抽出方式が異なるので、単純な比較はできず、それぞれの山で頂点を極め
たものがいる。
ドリップはスイスの「フェラリー」、
トルココーヒーではギリシャの「シガオス」
だった。
コーヒーの抽出方法には2種類あることは知ってましたが、標さんは奥さんと現地に
赴き、確認するプロ根性は本当に鬼ですよね。
本の中身は、コーヒー愛がぎっしり書かれていますが、ここではこのくらいにさせて
いただきます。もっと、コーヒーのこと勉強したいと思います。