みうらじゅんさんの『「ない仕事」の作り方』を読みました。約10年前に書かれた本
ですが、「ない仕事って何?」という素朴な疑問で、気になったので読んで見ました。
少しだけ紹介したいと思います。
■仕事
どんな仕事であれ、「やりたいこと」と「やらねばならないこと」の間で葛藤する
ことが多いと思われます。それは私も同じです。そこで肝心なのは、そのときに「自
分ありき」ではなくて、「自分をなくす」ほど、我を忘れて夢中になって取り組んで
みることです。新しいことはそこから生まれます。
とことん突き詰めるというか、夢中になるっていいですよね。
人に好かれることも大事ですよね。今の会社は、どこもそうかもしれませんが、仕事が
できる人ではなく、トップに好かれる人が取り巻きになる感じですね。
■名称
私が名付けたブームのほとんどの名称は、水と油、もしくは全く関係ないものを結
びつけるようにしています。例として、「マイ」「ブーム」がそうです。
A+B=ABではなく、A+B=Cになるようにするのです。そしてAかBのどち
らかは、もう一方を打ち消すようなネガティブなものにします。
例として「ゆるキャラ」がその最たる例と言えるでしょう。
造語の作り方って面白いですよね。
■好きだという強み。そして事情を知らない強み。
私の仕事は「あったらいいな」という気持ちで始まるのです。自分が「あったら絶
対買う」と思えるかどうか。難しい会社の事情や、それがヒットするかどうかなど
は、乱暴な言い方ですが、どうでもいいのです。もちろん、今売れているもの、注目
されているものは、すでに「ある仕事」なので、そこには手を出しません。
「ギャグ100連発」は、吉本新喜劇がもうなくなるかもしれないというくらい衰退
した時期に吉本興業からゴーサインが出て、東京でも日の目を見ることになったので
す。私はそういった、絶滅危惧種を見分けるのが昔から得意なのです。
私が「マイブーム」と認める対象は、幼いころから好きだったことや、何年もかけ
て調べて、実際に足を運んで、大好きになったものだけです。
「大好きになる」、「あったら絶対買う」っていう感覚すごく大事なんですね。
私も、会社で言い続けていたのが、「カッコいいネクタイピンやネクタイを作って
ほしい」とお願いしておりますが、まだその夢は実現できていません。
■ブームとは「誤解」
この次に大きなブームへの転換期となるのは、「誤解」され始めた時です。意外と
思われるかもしれませんが、それがブームの正体でもあります。
ブームというのは、この「勝手に独自の意見を言い出す人」が増えたときに生まれ
るものなのです。
そういう意味で、あらかじめ「ゆるキャラはこういうものです」という理論づけは
しない方がいいのです。人に誤解されたり、我がもののようにいいたくなるような
「余白」を残しておかなくてはなりません。
ブームとは誤解!なるほどですね。
会社ではあらかじめQA集を作らされ、マスコミさん等の質疑の際に、用意します。
シナリオはその方に勝手に作ってもらったら妄想が広がり、おもしろいですよね。
いろんなストーリができて楽しそうです。
私の部署はよく監修をすることが慣習になっており、「見てください」と来られま
す。結構面倒なので、去年よりイラストとかグッズとかは、「その部署の担当者に自由
でOKですよ」と言ってます。
そのせいか、専門部署からしたらありえないモノが増殖して、思わず間違い探しをし
てしまい、コッソリ一人で楽しんでいます。
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