オザワ部長の「旭川商業高校吹奏楽部のキセキ~熱血先生と部員たちの「夜明け」~」を読みました。そして、先生と部員たちの真っ直ぐな心のぶつかり合いに大号泣していました。
感動した文を少し紹介したいと思います。
◎佐藤先生の部員に対して励ましの言葉
・やらないで後悔するより、やってから後悔しろ
・失敗したって、俺がついてっから
・教師なんて、裏切られるのが仕事みてえなもんだ。
・教師っていうのは、待つのが仕事なんだ。
・特別なことはやらなくていいんだ。練習でも、コンクールでも、コンサートで
も、いつもどおり。普通どおり。毎日が普通で、毎日が特別なんだ。
だから、全道大会も普通どおりに。そんで、楽しめ。
教師は待てるけど、仕事でいかせるかどうか難しいですよね。私も後輩を育成しなけ
ればと焦るのですが、ついつい答えを言ってしまいます。
失敗することも大事なはずなんですけどね。
◎心が変われば、音楽も変わる。
淳先生率いる旭商は1999年に初めて全国大会に出場した以降、また全道大会で涙を
のむ年が続いた。
先生はどうにか教え子たちを全国大会の舞台で輝かせてやりたいと考え、指導力に
優れていると定評のある外部講師を招いた。確かに、旭商の演奏は底上げされていっ
たように見えた。
だが、先生の中に消化しきれないものが澱のように溜まっていった。
「結局、俺の指揮がダメだから、全国大会に行けねえんじゃないか」
「俺のようにプロの音楽家になれなかった者が、自分の音楽性を主張したって生徒た
ちの不利益になるだけだ。なら、そんなものは封印した方がいい」
いつしか淳先生は自己否定をするようになった。先生が自分を見失えば見失うほ
ど、部員たちの心も離れていくような気がした。
2007年全国大会2回目銀賞、2008年全道大会止め、2009年全国大会銀賞
(このとき、自己否定はやめよう。これからは俺の好きなことをやっていこう。)
先生は再び自分自身のがイニシアチブをとって部員たちの指導を行うようにした。
決して自分の音楽性が通用すると思ったわけではない。ただ、大切にするものが変わ
っただけだった。全国大会に出ることは自分の幸せに直結しない。それがわかった。
教え子たちにとっても同じだ。顧問が部員たちと想いを共有し、音楽を乗せて伝える
こと。それが何よりの喜びだ。全国大会金賞でも味わえない幸せだ。
佐藤先生も長い長いトンネルに迷い混んでしまったんですね。先生の心の迷いが吹っ
切れ、部員たちの心も変わり、音楽も変わったんですね。すごいです。
2021年度、佐藤先生に旭商最後の年、奇跡が起こりますが、それはオザワ部長の本を
読んで、皆さんも号泣して下さい。m(_ _)m
また、佐藤先生と部員さん、親御さんなどの、お手紙がたくさん記載されています。そ
れを見るだけで感動ものです。
それにしても、一番感動したのは、オザワ部長が小説風に書いていることでした。