よし🅾️のやってみよ😰

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レジェンドアニメ

辻村深月さんの「レジェンドアニメ」を読みました。

 

 覇権アニメや空気アニメについて、教えてもらいました。

 空気アニメは、特に話題にも評判にもならないアニメが呼ばれる不名誉な称号で言われ、その期に一番の売り上げを上げるアニメを覇権アニメとのこと。

 

 このレジェンドアニメは短編6編からなっています。

 その中でも「ハケンじゃないアニメ」が私は好きでした。

 

 少しだけ素敵な言葉を紹介します。

 定年前の七神さんの、この現場を一番のやりがいは、自分が引退した後も、「にい太(アニメ)」がずっと回っていくチームを作ることですよ。

 私も、この七神さんの気持ちがよく分かる年齢になってきました。本当に適当に勘で仕事をしていましたが、何があっても大丈夫なチームを作る必要性を痛感してます。

 

 アニメ業界において、アニメーターは原画マンも動画マンも圧倒的に人手不足だ。各局の深夜アニメが数多く作られ、その期に一番の売り上げを上げるアニメを“覇権アニメ”と盛り立てていた去年から、状況は短期間に大きく変化している。超大作として話題になる劇場アニメがどんどんクオリティーを高めていくのに加えて、今は、映像配信サービスがオリジナルアニメ制作に力を入れており、それらがまたよくユーザーに観られ、話題になる傾向にある。

 劇場も地上波も、配信オリジナルも、タイトルがどんどん増えるのに対し、しかし、アニメーターの数は有限だ。海外まで含めても、劇場クラスの原画が描ける技術を持ったアニメーターは、せいぜい数百人。その人数を年間は百ものタイトルが奪いあう時代になっている。作られるアニメの数を考えると、本当は、今の倍の人数がいなければ追いつかないと言われているのだ。

 人手不足はどこの分野も大変ですよね。仕事柄、徹夜なんて当たり前なんでしょうね。ちゃんと残業代もらえているのでしょうか。心配になります。