辻村深月さんの「この夏の星を見る」を読みました。コロナ禍における中高生の天体観測物語です。楽しく読むことが出来ました。青春ですよね。
ここでは、少しだけ勉強になった文を紹介したいと思います。
■沈むとのぼる
季節ごとに見られる星が移ろい、空から消えることを「沈む」、現れることを「のぼる」というのだ。自分たちがいる地球が確かに回っていて、空も回っていくのだ。季。
改めて言われると、そうなんだって新鮮に心に入ってきました。
■空気望遠鏡
空気望遠鏡は17世紀後半になって発明された望遠鏡で、迷光を遮る遮光板と、先端に直径10センチほどのレンズがついている。遮光板とレンズを支える金属のメインフレームを下から木星の昇降装置が支えていて、フレームはあるけれど、筒がない。透明な筒を支えるような形で長いフレームがレンズと接眼部をつなぐのが「空気望遠鏡」と呼ばれる所以で。完成した全体を見ると、まるで建設現場のある何かの機材のようだ。
いろんな型の望遠鏡があることを、初めて知りました。興味がないってあきませんね。
■ナスミス式望遠鏡
天文ファンだったナスミスは、発明で富を築いた後に天体観測と望遠鏡作りに専念するようになった人で、発明家は引退した、としながらも、趣味で作る望遠鏡がドンドン大きくなるに伴って、自分で新しい望遠鏡の形式を発明してしまった。通常のニュートン式望遠鏡は、接眼部が鏡筒に固定され、覗く時にははしごを登らなければならなかったが、それを不便に感じたナスミスは接眼部を改良を始めた。そうして生まれたのがナスミス式望遠鏡だ。
車椅子の方でも、天体観測できる望遠鏡だそうです。望遠鏡は、一杯種類があるんですね。びっくりです。
https://tenkyo.net/wg/ud2013/proceedings/P1.Okamura_Namiki.pdf
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