よし🅾️のやってみよ😰

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あきらめません!

垣谷美雨さんの「あきらめません!」を読みました。

大ファンですが、いつもながら男にはきつい言葉が炸裂してます。

私は垣谷さんの小説を読むと、いつも反省する今日この頃です。

 

少し紹介したと思います。

議員報酬

そもそも日本の議員は報酬が高すぎるのだ。ヨーロッパの多くの国々で、いやアメリカでさえ、市町村に当たる自治体の議員は無報酬に近いから、ボランティア精神がなければとてもやっていけないと聞くし、北欧では高校生の議員がザラにいるらしい。議員職と本来の職や学業を両立できるようにするために、議会などの拘束時間も短いと聞いた。日本では、月々何十万円もの歳費に加えて何ヶ月かのボーナスが出るうえに、「会議出席費」とかいう名目の、わけのわからない手当までが出る。人口の多い都市部の市議なら年収が一千万を超える。もしも欧米のように無報酬に近いならば、きっと二世議員は激減し、日本の男たちも「馬鹿馬鹿しくてやってられない」とばかりに、直ちに女に席を譲るのではないか。

日本の議員報酬は高いんですよね。本当に。議会と女性については、この小説の主題になっていますので、コメントはさしひかえさせてもらいます。

 

女はみんな出ていくのよ

 奄美出身の彼女が言うには、男たちには後継ぎという意識があるからか、故郷に残る人もいるが、女たちは高校を卒業すると都会へ出ていき、帰省するのは盆と正月くらいだという。たまに帰省してみれば、「○○チャンが帰ってくる」という噂が、何日も前から広まっていて、まるでパンダでも来たかのように、船着き場まで顔を見に来るのだと言った。それほど町を挙げて若い女性を望んでいるのに、昔ながらの暮らしの中で「嫁」としての役割を押しつけるいや、「嫁」の役割を果たして欲しいからこそ、Uターンするのを望んでいるのだろう。だが女はそれが嫌で、頑として帰らない。

 男たちの「嫁」に対する考え方については、私も昔は同じだったんですが、いろんな本を読ませていただき、少しずつではありますが、修正できたと思っています。熟年離婚しないように努力していきたいです。

男たちの思う「女」とは

 小学校のときに中年男性教師より「女は幼少期には親に従い、嫁いでからは夫に従い、老いては子に従うものだから、広い世界のどこにも安らげる場所はないのだ」と語った。

 戦後の復興期に、日本で初めて電気洗濯機が販売された時のことだった。男性たちがこぞって反対し、販売を阻止しようとしたらしい。女たるものは盥と洗濯板を使うべきであって、便利な電気製品を使わせたりしたら、女が怠けてしまってロクなことにならない。女を甘やかすな。それが反対理由だったという。

 日本の男たちの「女」に対する考え方は、封建的ですよね。少しずつではありますが、Z世代は変わってくるのでしょうね。