宮本輝さんの「よき時を思う」を読みました。淡々と物語が進んでいくのですが、すごくおもしかったです。勉強になった文章を紹介したいと思います。
■おこしやすとおいでやす
いらっしゃませ、と同義語で、おこしやすとおいでやすのふたつがある。おこしやすは京都人以外の人に対してで、おいでやすは京都人に使うのだ
あんまり興味は、ありませんでしたが、この説明は面白かったです。
■社長の器
お前はなあ、人に好かれるんだ。どういうわけか好かれる。なにをやってもおもしろい。それに、これは本人には言いたくないけど、なんだか品がある。この三つだけでも社長の器だよ。
お前は人に好かれるし、なんともいえない品がある。それなのにおもろい。なんともいえなくおもろいやつだ。こんな人材が大学卒業を目前にしているのに、就職が決まらない。ということは、まだ世の中の塵芥にまみれていない。この急場をしのげるのは世間知じゃないんだ。人に好かれて品がいい人間の、おもろい誠意だ。
私には、社長の器はもちろんありませんが、上に立つ人の、大事な要素ですね。
■買いの天才と売りの天才
株には買いの天才と売りの天才がある。その勝ち逃げは運だが、売りの天才は頭脳だ。馬鹿げた世の中がいつまでも続くはずがない。売り時を間違えないようになさいよ。
本当にそうでだなって思ってしまいます。
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