手嶋隆一さんの「武漢コンフィデンシャル」を読みました。どこまでがフィクション
で、どこまでがフィクションかがわかりませんでした。気になった一部を紹介したいと
■炭疽菌
炭疽菌の毒素は、防御抗原、浮腫因子、致死因子という三つの矢を放つ。まず防御抗原がヒトの口や気管から侵入して肺細胞などに取り付く。ついで浮腫因子が作用し
て浮腫などの症状を引き起こす。最後に致死因子が出血などの症状を引き起こして細
胞をことごとく壊死させ、人を死に至らしめる。
炭疽菌ほどバイオテロに格好の兵器はない。生物兵器の泣き所は標的に辿り着くま
でに効力が薄れてしまうことにある。ところが、炭疽菌は、表面に堅くて丈夫な芽胞
を形づくる。このため、土や水の中でも小さな球状に丸まったまま生き続けることが
できる。丈夫なタンパク質の被膜に収まった炭疽菌は、光や熱や放射線にも影響され
ず、いざというときに芽胞を破って猛毒の牙を剝く。輸送や散布も容易で、致死率も
高い。生物兵器として理想的な条件を備えているのである。
生物兵器に利用されると恐ろしいことになるんですね。なお、文中には攻撃用生物兵
器を開発して国は「リビア、北朝鮮、イラク、台湾、シリア、ロシア、イスラエル、イ
ラン、中国など1975年当時に比べて倍増している。」とありました。
人体実験では、スコットランドのグリュナード島で炭疽菌を弾頭に装てんしてまき散
らすエアロゾロ実験がひそかに行われたという記録が残っている。
アメリカでも戦時中にフォート・デトリック基地で、細菌やウイルスの毒性を調べる
人体実験が行われている。宗教上の理由で前線に赴くのを拒否する兵士を被験者にした
実験でした。
とあります。恐ろしいことです。日本も昔の731部隊のことが書かれていました。
■インテリジェンス・オフィサ-
・情報を天職とする者は、冷厳な事実のみ向き合うべきです。
・本当のことだけは決して口にしてはいけない。上司の愚行を人前で指摘してはなら
ない。
・傑出したインテリジェンス・オフィサ-は、鋭利な感を飛躍台に近未来に生起する
実態予見しようとする。
イギリスやアメリカの諜報機関の話です。次元は異なりますが、現場で起こった事故
やヒューマンエラーは何が真実で、何が枝葉かがわかりにくいのが実態と思ってます。
上にあげるのに、すべてを報告するとどんどん泥沼にはまっていきますよね。
上司に報告するにしても、情報の取捨選択がいかに大事かがわかりますよね。
■和食
★一汁三葉
具だくさんの味噌汁におかずは産品。それに炊き立てのご飯。
★まごわやさしい
豆、ごま、のまご、わかめ、野菜、魚、しいたけ、いも。これさえ覚えておけば、栄養のバランスがいい。
★さしすせそ
砂糖、塩、酢、醤油(せいゆ)、味噌
和食の事も紹介しているんですね。一汁三葉を奥さんにしゃべってら、「そんなんも
知らんの~。私が一生懸命作っているのに、量が多いって文句ばっかり言う癖に」と言
われ、空気が重たくなりました。
■コーモリ由来のコロナウイルス研究
コーモリ由来のコロナウイルス研究を高度なレベルで進めている専門の機関は、世
界にたった三つしかない。ノース・カロライナ大学チャペルヒル校、テキサス州ガル
ヴェストン国立研究所、そして武漢病毒研究所だ。
アメリカ政府が、ニューヨークにある「エコヘルス・アライアンス」という非営利
組織を通じて武漢病毒研究所に資金を提供しているという。
ウイルス研究の“米中の連携”は、アメリカの戦略家がまさしく関与政策と呼んだもの
これは、どこまでが本当なのかな?全部本当か?
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