よし🅾️のやってみよ😰

読書感想や紹介、切り絵、喫茶店巡りなど

再建の神様

江上剛さんの「再建の神様」を読みました。何度も何度も泣いちゃいました。
再建の神様であった早川種三さんを引用され、旅館を再生する物語。気に入った言葉を少し紹介します。
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余所者
余所者、余所者とおっしゃいますが、日本には古来より稀れ人信仰があります。その地方も、都や遠く離れたところから来た人を大切にしたんです。稀れ人が来ないところは、進歩から取り残されるのです。私たちは余所者として排除される者たちではなく、稀れ人として扱われるべき者たちと自覚しています。

物事を解決するために

物事を解決に導くためには、「たんに忍耐強さだけではなく、初めから物事を楽天的に捉える態度が必要ではないかと思う」と語っている。リーダーは、事態の深刻さを予想し、訴えかけ、人々から安易な方向に流れることを防がねばならないが、基本的には種三のように楽天家でなければならない。これは絶対的要件なのではないか。リーダーが悲壮感にあふれ、苦しみに顔を歪め、暗く陰気では、人は彼以上に陰鬱になり、未来への希望を抱くことができないだろう。これでは勝てる戦も勝てなくなる。

組織に属する人間の最大の喜び

組織に属する人間の最大の喜びは、仕事を任されて、思う存分に働くことである。つまり、社員は誰でも精一杯働きたいのである。ところが現実には、働きたくとも働けない人間が多い。それは、仕事以外の何かがじゃましているからだ。そのじゃまものを取り除いてやれば、社員は働けと言われなくとも進んで働くものである