辻村深月さんの「ツナグ~想いの人の心得~」を読みました。よく泣きました。
使者である歩美さんがおりなす5つの物語です。鮎さんと奈緒さんの恋も非常に気になり、続編を読みたい!!気持ちにかられます。
ツナグの使者等の設定を本文から引用しました。
ちなみに、使者とは生きている人間、たとえばあなたから依頼を受ける。すでに会うことが不可能になった、死んでしまった人間の誰に会いたいか、依頼を受け、持ち帰って、対象となった使者に交渉します。あなたが会いたがっていることを伝え、それに応え、会うつもりがあるかどうか意思を確認する。了解が得られれば、私が間に入って、会う段取りを整えます。
一人の人間が、「この世」にいるうちに、「あの世」の死者に会える機会は一人分だけです。今ここでその子に会ってしまったら、あなたはもう二度と、誰かと面会することはできません。
死者との交渉は、祖母から受け継いだ鏡を使って行われる。月の下で手をかざし、鏡の上に光の粒が集まるようにして現れる死者たちと交渉します。すでにもう誰かと会ってしまっていた場合は鏡が光らず、交渉すらできない。それをそのまま依頼人に伝えることになる。
再会の場所となるあの品川のあるホテルは、死者の世界や月の光の通り道になっているのではないかと聞いている。
面会は、満月が一番、面会時間を長くできるので、その日に設定します。