黒野伸一さんの「AIのある家族計画」を読みました。
2000年よりAI(人工知能)の第3次ブームが今日まで続いているそうです。黒野さんの人間型AIアンドロイドがある世界の話。
はじめは・・・。と思ってましたが、帰宅帰りの通勤電車がかなり遅れて、車内で読んでいくうちに、面白い設定やな~と読んじゃいました。
少しだけ紹介したいと思います。AIが発達して自動車が事故を起こさない社会の中、保険会社は廃業になり、主人公は中古のアンドロイドを扱う会社に…
■対話型AI(ミクロイドⅡ)
対話型AI(ミクロイドⅡ)に依存しすぎると、人は考えなくなる。特に10代の、これからどんどん進化する脳にとって、これは致命的だ。若いうちにいろいろ悩み、失敗することによって、人は成長する。対話型AI(ミクロイドⅡ)は人からこのプロセスを奪う劇薬だ。安心、安全と引き換えに、失うものは知性ということにみんな気づいていない。対話型AI(ミクロイドⅡ)は、認知症お年寄りのように認知能力が衰えて改善の兆しが望めない人にとっては有能かもしれないけど、若い人がむやみに使うべきものじゃない。
■最近の研究
人間の思考や感覚をデータ化できるようになった。この技術をミクロイドに応用する研究が進んでいる。ミクロイドⅡは対話型だから、宿主が悩みを打ち明けない限り動いてくれないけど、本来のマイクロAI は、宿主の思考や感情を自動的に読み取ってくれるようになる。宿主が相談する前に、適切なアクションを起こしてくれるの。AIが瞬時にシグナルを送って、筋肉を動かしてくれる。
このような世界がくるのでしょうか。年を取って、寄り添ってくれるアンドロイドがあればいいのかも・・・。
■人間型AIの減価償却年数
AIの減価償却上の耐用年数は8年です。ダンプカーは4年。温州ミカンは28年です。
なるほど、CPは4年ですから、それよりは少し長いですね。温州ミカンを引き合いにしているのが面白かったです。
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