恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」を読みました。ピアノコンクールに挑むコンテスタント達の心の感動や葛藤を書かれていて、すごく共感しました。私も音楽をやっていたので分かるところも分からないところもありますが、勉強になりました。
少しだけ紹介させていただきます。
■音楽家の夫婦
音楽学校の生徒の両親の職業でいちばん多い組み合わせは、父親が医者が母親でピアノの先生だ。
素直にそうですよね。ピアノ同士の夫婦はならない方がよいとも・・・。
■コンクールの服
コンクールの場合、通常、女の子は出番のたびにドレスを替える。今回の芳ヶ江国際ピアノコンクールの場合、一次、二次、三次、本線とあるから、本線まで残ったら四着必要になる。別に同じものを着ても構わないのだが、実際問題として一度演奏すれば汗まみれになるし、特急でクリーニングを出しても間に合わなかったり費用が高くついたりする。
レンタルもあるが、着心地で演奏まで微妙に影響してくるので女の子としてはやはり着慣れた自分のものをきたい。
男の子は、スーツですから問題ないのですね。女の子は衣装代も大変ですよ。
■練習
練習を一日休むと本人にわかり、二日休むと批評家に分かり、三日休むと客に分ける。
どんなジャンルもそうですが、毎日鍛錬ですよね。
■呼吸
人間の呼吸は「吸って、吐く」のではなく、「吐いて、吸う」のが基本なのだそうだ。赤ちゃんはこの世に生まれてくる時、大声で泣き叫ぶ。出てくる時にまず「吐く」のだ。そして、人生の最期には、すっと「息を引き取る」。最期には「吸う」のだ。
深く考えたことないですが、文章にするとすごいなぁ~と改めてびっくりしました。
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