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日本でいちばん大切にしたい会社7

 坂本光司さんの「日本でいちばん大切にしたい会社7」を読みました。

陰山建設株式会社、昭和測器株式会社、フジイコーポレーション、NPO法人六星・ウイズ、有限会社ツマガリ、出雲土建株式会社、生活協同組合コープみやざきの7社を紹介されています。

 どの会社も素晴らしい会社だなと思います。感動した文章を少し紹介します。

 

■昭和測器株式会社
 日本の中小企業が生き残るためには、まさに「たいまつは自分の手で」ということになると思います。つまり、自ら創造・開発し、大企業の嫌がる・できない多品種少量の需要に応え、明確なビジョンを持って独自の道を歩む。それ以外に、日本の中小企業が勝ち残る道はないのです。


 <略>

 

 私が昭和測器に注目しているのは、規模的に大きいわけではない、社員数もたった30人しかいない、需要が大きいわけでもない、まさにないないづくしの中で、教科書のような経営をぶれずに実行して立派な業績を上げ、市場の評価を受け続けているからです。

 社員30名の小さな会社が、海底から宇宙まで、最先端技術を支える技術を生み出しているのです。あさに「日本の中小企業の技術力、ここにあり」というべき会社です。

ニッチな企業ですよね。

 

■フジイコーポレーション
 「私は社員に見限られたのです。しかしあのとき、見限られた方はどうしようもなく切ないのだな、ということを痛いほど感じました。だから、自分のほうから「やめてくれ」とか「あなたはいらない」とは絶対に言いたくない、と思ったのです。」
 
 15年ほど前、暖冬が続いて、除雪機の売上が伸びず、さらにリーマンショックが襲って売上高が半減してしまったときも、藤井さんは断固としてリストラを拒否しました。
 心配したある金融機関の管理職が訪ねてきて「どこの会社でもやっていますから、何割か社員さんの希望退職を募ったほうがいいのでは」とアドバイスをされたときも、藤井さんは、「社員のクビを切るくらいなら、会社を閉めます。社員と家族を守るのが経営者の責任です。会社を廃業しろ、と言うのですか?」と、たんかを切ったそうです。

 

■終わりに

 筆者の過去50年間の8000社以上の企業研究を踏まえて言えば、「業績ではなく、関係する人を大切にする経営を行っている会社」「関係する人が自分たちは大切にされていると実感している会社」「社員のモチベーションが高く、働きがいを実感している会社」は、社員の子どもの数が、そうでない会社と比較して、決定的に多かったからです。

 

 「この会社はなぜ社員の子どもの数が多いのか」を調査 

  →総平均1.90人(最も多い会社2.33人)

 

 このことからわかるのは、近年の出生者数の大幅な減少や合計特殊出生率の低下の根本的な理由は、晩婚化や保育園の不足、あるいは子育てに関する経済的な負担等ではないということです。「子どもを産みたくない」とか「育てたくない」のではなく、それができない・できなくい社会であるからなのです。特に会社の経営の考え方や進め方にこそ、少子化問題の本質があります。

 つまり、「人を大切にするいい会社」「人が幸せを感じるいい会社」を日本各地に飛躍的に増加させれば、少子化問題は解決可能であるということです。

 黒字企業は、好不況を問わず、「人重視」「幸せ重視」「継続重視」「あり方重視」といった経営を、一途に実践しているのです。
 逆に赤字会社は、「企業重視」「業績重視」「短期重視」「やり方重視」といった経営に終始していました。
 人をトコトン大切にしている「日本でいちばん大切にしたい会社」は、社員の子どもの数が多いばかりか、ブレることなく利益をきちんと上げ、納税責任も果たしてくれているのです。

 陰山建設株式会社さんは、読んでいて涙、なみだでした。どの会社も経営者はもちろん、社員第一を貫くすばらしく、うらやましい限りです。