秋谷りんこさんの「ナースの卯月に視えるもの~命の交差点~」を涙、なみだしながら読みました。
■思い残し
①加納さん…うっすら透けた若い男性が立っていた。賢そうなさわやかな青年。
自分が入院しているあいだに海外へ行ってしまったことを、さみしがってい
るのだろう(息子さん)
②畑山さん…ベッドを囲んでいるカーテンを開けた瞬間、目の前がパーッと明るくな
った。雲が晴れて、太陽の光が差し込んできたような、そんな鮮やかさだっ
た。畑山さんのベッドの上に。青空が広がっている。
③沢田さん…うっすらと透けた目をつぶった赤ちゃん
④藤さん…30代の女性が立っている。入院したときから、うっすらとそこに視えてい
た。
⑤田中さん…窓辺にウエディングドレスがうっすら透けている。一年前、田中さんは
結婚が決まっていたのだ。式の日取りも決まり、着々と準備が進んでいた矢
先の事故だった。