真夜中法律事務所　相関図　死者のルール

　五十嵐律人さんの「真夜中法律事務所」を読みました。話が進んでいくたびに、だんだん頭のなかが、こんがらがって思わず相関図やルールについて整理したくなりました。大変面白い発想でしたので、興味のある方は、一度手に取っていただければと思います。

　ここで大事なのは、生者が死者を見えるようになる条件、死者が成仏できない条件などです

《死者のルール》

・死者が動ける時間は、丑三つ時の午前2時から日の出まで
・この法律事務所の椅子に座る事が条件で、生者と死者が喋ることができる。
・死者は壁を通り抜けることはできない。ドアノブに触れても、力を込めてドアを開　くことはできない。つまり、せっかく縛りから解放されても、死亡場所次第では、建物から出られず，詰んでしまう。配慮かも知れないけれど、室内で命を落とす死者は、真夜中になると近くの道路に移動するみたい。

・ガラスやアクリル板は素通りできる。

・生者は真夜中の死者に触れられる。裏を返せば、進行方向にいる死者が退かなければ、触れてしまう。

・罰せられる生者がいるとき、死者は現世に留まる。

・死者が成仏する条件？
❶罰を受けるべき生者が、裁かれると死者は彼岸へ渡れる。 ❷有罪判決が宣言されたとき

・被告人に有罪判決が宣言されたのに、死者が成仏しない。その場合は真犯人が別にいて、冤罪だったことを意味している。

・犯人が死亡した場合、成仏の条件を満たす。

・共犯関係、つまり、罰を受けるべき生者は二人いた。