山口二郎さんと佐藤優さんの「自民党の変質」を読みました。自民との成り立ちから、現在の自民党の状況(首相は岸田さんまで)を分析されており、凄く勉強になりました。また、各党も分析されており、大変勉強になりました。少しだけ紹介したいと思います。
■スタンス
山口氏は現実政治に対する姿勢はかなり異なる。
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旧態依然とした自民党政権が続くことは日本国民にとって好ましくないと考え、政権交代を目標としている。また一時期は日本共産党を含む野党共闘による政権交代が適切と考え、市民連合を結成し、その調整役を担ったこともある。
対して私(佐藤)は、政権交代に関して、あまり関心がない。自民党政権であれ、民主党政権であれ、時の政権については与件とみなし、そのなかで、日本国家と日本国民にとって最適の方策を考えるというアプローチを探る。
スタンスの違う二人の話し合いは大変興味深かったです。
■安全保障関連三文書改訂
岸田政権は、安全保障関連三文書(防衛三文書。「国家安全保障戦略」「国家防衛戦略」「防衛力整備計画」)を10年ぶりに改訂し、2023年度から5年間で総額43兆円の防衛費を計上することを閣議決定しています。(2022年12月16日)。また、「防衛装備移転三原則」も改定して、PAC-3(地対空誘導弾ペトリオット)をアメリカへ輸出することも決めました(2023年12月22日)。それまではライセンス生産した部品に限定されていたのが、この改定で完成した兵器も送ることができるようになったのです。もうスイッチが入ってしまっています。
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そして、2024年3月26日には、政府はふたたび「三原則」の運用指針を改定して、イギリス、イタリアと共同開発する次期戦闘機「F-2後継機」を第三国に輸出できるようにしました。日英伊三ヶ国による共同開発は「グローバル戦闘航空プログラム」と命名され、2035年までに次期戦闘機の開発完了を目指しています。
ペトリオットや戦闘機まで作るような日本になったんですね。びっくりです。
■こども家庭庁
プーチンは、拡大した家族としてのロシア国家という理念を持っています。これはソ連時代の国家間とは異なります。ソ連時代は、共産党が指導する国家への忠誠が最重要の価値でした。
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私の知る限り、ロシアの最高指導者が家族を国家の基幹単位とするのははじめてです。だから北朝鮮との密接な接触があり、影響を受けたのではないかと仮説を立てたのです。
なお日本では、岸田政権が2023年4月1日、「こども家庭庁」を発足させました。自民党の保守派は菅政権時代の2021年1月から議論を始め、当初「こども庁」だった名称に「家庭」の二文字を加えました(同年12月)。当時の報道を引用します。
15日午後、自民党本部7階の会議室。「こども・若者」輝く未来創造本部などの合同会議で、座長を務める加藤勝信・前官房長官がこう理解を求めた。「子どもは家庭を基盤に成長する。こどもまんなか政策を表現しつつ、『こども家庭庁』とさせてほしい」(中略)参院のベテラン議員は「子どもは家庭でお母さんが育てるもの。『家庭』の文字が入るのは当然だ」と言う。
日本の家族の考え方がわかりますね。
テレビだけの情報だけではなく、しっかり勉強して、バランスの取れる人間になれたらと思います。これが、何に役立つかは不明ですが・・・。
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