額賀澪さんの「風に恋う」を読みました。2018年に出版されてます。埼玉県の千間学院高校吹奏楽部の全国大会までの軌跡を描いています。その業界では超有名な吹奏楽作家のオザワ部長も協力されています。
相関図と素敵な言葉を少しだけ紹介したいと思います。
■相関図

■熱い純粋な高校生 茶園基
憧れの人が僕に、何らかの理由と勝算があって部長をやれと言ったのなら、僕は、その人が見込んだ僕を信じてみたいと思いました。
■森崎さんが瑛太郎を見て
高校生って眩しいんだよー。パワーっていうか、素直な熱の固まりって感じ。
特に高校生って、一途で熱いですよね。理想に向かって一直線!
■指揮者 瑛太郎
迷って、よかったと思った。迷ったから俺は、今ここにいるんだ。
大学時代、もし、あのままトントン拍子に吹奏楽の指導者になっていたら。もしかしたら俺は、コンクールで金賞を取ることだけを考えて、部としての結果を出すことに拘って、熱意や志を振りかざして教え子を苦しめる指導者になっていたかもしれない。
吹奏楽を、音楽を愛した子供たちの「好き」という感情を、「嫌い」「辛い」「苦しい」といった濁ったものにねじ曲げていたかもしれない。ねじ曲げたことに気づきもせず、自分はいい指導者だと信じて、勝手に達成感を得て、感動して、幸せを噛み締めていたかもしれない。
そうならなくて済んだのなら、きっと、俺は正しかったんだ。
指揮者の先生方の本を読んで思うことが、ここに書かれていますよね。
自分が偉くなりたいのか、音楽を通して生徒を一流に育てるのか。
全国を目指すクラブは、どうしても指導者の熱量で決まってしまいますよね。
ブラックで問題視されようが、その道を通して子供を自分以上に育てていこうとする
姿に感銘も受けるし、周りも応援したくなりますもんね。
熱中して読んでしまいました。やはり泣いてしまいました。
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