真山仁さんにの「ブレイク」を読みました。地熱発電に関する本ですね。2011年にも「マグマ」を発表されて第2弾ですかね。少しだけ紹介したいともいます。
■地熱発電
地球内部の熱を利用する発電方法で、開発が進められてきた。火山国である日本で
は、地下2000mから3000mという比較的浅い場所にマグマが溜まることがある。その
上にに地下鉄の貯蔵層があると、マグマによって約250度の高温水になる。この高温
水が地表に噴出した時に発生する蒸気を原動力として、発電タービンを回すのだ。
世界最大の「地熱大国」はアメリカで、総発電容量は370万キロワット、二位はイ
ンドネシアで、約20年で設備容量3倍に増やしている。以下、フィルピン、トルコと
続く。日本は、ポテンシャルに関しては世界三位と言われているが、地熱発電所の設
備容量は55万キロワットしかない。これは標準的原発のわずか半基分にすぎず、世界
ランキングも10位と低い。
日本は自国で調達できる持続可能はエネルギー源と真摯に向き合うべきと思う。
■地熱発電に立ちはだかる法律群
従来、地熱発電所の開発には、温泉法を準用してきた。だが、そもそも地下数百メ
ートル程度掘れば済む温泉と、2000m以上の地底深くまで掘り進まなければならない
地熱発電開発は、似て非なるもんだ。
その上、自然環境保全法や国有林野法、鉱山保安法など複数の省庁が所管する法律
の影響もうける。
そのため、地熱発電所の新規開発は難しかった。
ならば、経産省から立法提案して、地熱産業育成的な仕組みを織り込んだ地熱法を
制定することが、絶対必要だと、仁科は考えた。
このほか、超臨界地熱発電についても説明されており、エネルギーは買う日本のエネ
ルギー政策を本気で考えないといけないと、痛切に書かれている。
私もいろいろな本を読んで、日本はアメリカの属国であり、中国が台湾を武力で統一
しようとした場合、日本と中国もどうなるかもあるが、まず、シーレーンを抑えられエ
ネルギーが日本に到着しなくなる不安は常にあるのではと、危惧する。
■SDGs
カーボンニュートラル社会なんて、本当に来ると思う?私は所詮きれいごとだと思
うけどな。大体、化石燃料と決別っていうけど、あれってEUの陰謀でしょ。
そんな話、少なくともウチの読者は、読みたくないよ
「カーボンニュートラル社会」とか、「SDGs」には、美香自身もうさん臭さを感じて
いるが、地球温暖化愛策は、世界が真剣に推進しようとしている活動であり、先進国
として使命は大きいはずだ。
なのに、編集局長ともあろう人が、こんなことを言うのか
地球温暖化という正義のもとに、世界はどう向き合うのか。石油等のエネルギー価格
が高騰し購入しなければならない国々が一番辛い生活を虐げられている。
日本も、かしこく政策を打っていただきたい。
■日本の侵略
そもそも、戦前、日本が中国領土を占領したり、南下政策を行ったりした目的も、石油や石炭資源獲得だった。
これが、日本を戦争に追い込んだのかは、わからないが一つの理由なんだろうと納得
はする。
- 価格: 2035 円
- 楽天で詳細を見る
- 価格: 2035 円
- 楽天で詳細を見る
- 価格: 2035 円
- 楽天で詳細を見る